日誌

生きる活力はアイドルです

なぐりがき

君のことがずっと好きでいられると思ってた。ずっと一番だと思ってた。寂しさを埋めるためとか、そんな自分勝手な都合じゃなくて、こころから君のことを尊敬して、どんなことがあっても、君を思っていると思っていた。それがわたしの理想のドルオタ像であって、さみしいときだけ、アイドルに頼ってるのはバカな女だと思ってた。
きみのことを追いかけなくなった。忙しかった。ほかに興味の対象があった。現実に好きな人がいた。コンサートにいって最高だと思った。わたしには君しかいないと思っていた。でも、帰り道自転車をこぎながら明日のことばかり考えていた。明日また月曜日になれば、会えることばかり考えていた。
自分が浮かれているときのニヤニヤした顔が嫌い。自分が浮かれているときの、上擦った声が嫌い。現実に目を向けられるようになったから、アイドルのこと、一番じゃなくなるのって、そのアイドルのこと、本気で恋してたみたいでかっこわるい。あくまでもビジネスとして、観念として、美術として、芸術として、きみのことが好きだから、きみのことが好きなんだって思い込ませていたのに。現実を叩きつけられてる気がする。わたしは、ゲスでバカで、会うこともできない誰かに、本気で恋してたのかもしれないって。

AKB総選挙、指原のスピーチを聞きながら、去年のことを思い出していた。ずっと引きこもっているときに、毎日塚田くんのことを見ていた。確かに、希望だった。東京に来たくなかった。でも、塚田くんがいるから、って思い込ませてやってきた。なんにもなかった1人だった。孤独だった。どうしようもなかった。何も言えなかった。全部、全部、ひとりでなんとかしてた。

多分あしたも塚田くんが好き。もしかしたら、今の浮かれてる時間が終わったらまた、塚田くんが一番になるかもしれない。でも、そのときの、塚田くんのこと好きって気持ちは、なんだか、汚くて、申し訳なくて、自分の都合ばかりの、最悪なものかもしれない。

結局、お金を払うこと以外、なんにも意味はないのにね。