日誌

生きる活力はアイドルです

アイドルだって靴磨いてる

 そういえば、3日に帰省してきてからというもの、だれとも話をしていない。声を出していない。気づいてしまった。誰にも明けましておめでとうとも言っていない。すごいことかもしれない。いや、この前まで、二ヶ月か、三ヶ月くらい母親以外と一切話していなかったことを考えると、たかだか3週間弱なんてまだまだ序の口かもしれない。人と話さないでいると、毎日がものすごい速さで過ぎていく。毎日毎日、何の記憶もない。結局、人間は人と関わることがなければ、生きている価値もないみたいで、それがすごく悲しい。新年会とか誘われたけど行かなかった。卒論書いてる人たち、みんな自分の研究の話ばっかりするから、何にもおもしろくない。自分と違うジャンルの話って楽しい~(フルフル)みたいなの、あれは隣接領域だから楽しいんであって、文系オブザ文系の法学部に向かって、実験のための機械の話(もはや研究対象の話でもない)とかされても、馬の耳に念仏どころか、クリスチャンに念仏並の行為だから。あーあ、こういうこと言ってるから友達いないんだろうな。あーあ。

 何か、あまりにも暗いことを発信しそうになって、一心不乱に靴を磨いた。この靴高かったけど、いくらくらいしたのか、全然覚えてない。一番欲しかったのは、5万くらいしたんだけど、さすがにそれは諦めたようなことだけは覚えてる。どれぐらいの収入があれば、5万円の靴を日常使いに履いても許されるかな。

 アイドルのプライベートの写真が出たときに、どこの洋服か解析されるのが、楽しい。何を見てるかって、値段を見てるんだけどね。ゲスだね。どれくらいお金を稼いだらそれくらいの服が着られるのかなって考える。どれぐらいお金を稼いだら65kのスタジャンは着られるの?感覚が遠くなれば遠くなるほど、冷めていきそうな気はしている。自分がわざわざお金を出さなくても、誰かがその分出してくれるであろうものに、お金を出したくないっていう駄目な地下アイドルオタクの思考が、どこかに潜んでる。何でもかんでも、自分がその「モノ」が欲しいからお金を出している訳じゃない。一枚でも売れてほしいから、お金を出してる場合がほとんどだ。これがいつか義務感になって苦しくなって、他界につながる。自分でもくそだと思う。

 いつか嫌いになる前に、遊園地にいこう。お化け屋敷は怖いから、なしにしよう。帰る前に観覧車にのっていこうね。

 茶の間になりたい。ほんとは茶の間になりたい。年に二回くらいコンサートに行きたい。春と冬がいい。それぞれ、ドームは遠いから、アリーナくらいにしよう。サンキューベイビートーキョー!毎日テレビを見ているだけで、みんなと盛り上がりたい。お金かけたくない。お金かける価値がないって言ってるんじゃない。わたしに、それだけのリソースがない。時間もないから労働力がないしお金がない。だから、自分の中で、見られないもの、聞けないものがたくさんあることに納得してる、割り切ってはいるけど、ほんとは色んなことしりたい。あまりにも理不尽だし、なめてんじゃねーって感じだけど、すごく、ものすごく面倒くさい。根本的にオタクになれないタイプなんだ。色んなモノをかじっては投げ、かじっては投げするタイプなんだよ。一緒だね!塚田くんもそういうタイプだろ多分!だってもう女の子のアイドルの話全然しないじゃん!リカまでやって飽きたんでしょ!もう、今年のツアーでは、絶対女装しない。一つのことを掘り下げて行くに当たって、いつかどこかで、壁にぶちあたる。どこかで、大きなコストを払わなければならなくなる。そのコストを払うために、自分の身体をひねって、えぐって、しぼりだすのが、面倒くさすぎて、そこから他界する。オタクになれない自分にたいする劣等感。あたしこのまま、人に誇れるものもなくて、薄っぺらい知識だけを貼り付けたおばさんになるのかな。

 今は、まだ楽しいんだけどね。キャッキャウフフしてる他の人をみながら、ソロプレイしてる自分のことが、少しだけ悲しくなったりもするんだよ。こんな気持ちになるくらいなら、さっさと他界した方が楽かもしれないけど、ここ他界したら今度こそ社会とのつながりが途切れて、ひとたまりもなく死んでしまう。

 5starの頂上で、チュッてして。今年も多分見に行くし。