日誌

生きる活力はアイドルです

卒業しました

今週のお題「卒業」

 

3月24日、大学を卒業しました。

前日に引っ越しの荷物を見送った後、ホテルに泊まり、当日は朝の7時前から着付けをされ、コスプレをしている人たちに冷ややかな視線を送り、初めて聞く学歌を楽譜の初見で歌い(このときばかりはソルフェージュをやっていたことをほんの少しだけ良かったと思い)学部学位授与式と聞いていたのでどんなありがたい話が聞けるのかと思っていったら、事務作業の後に事務的に証書をもらい、友達といつもの宅飲みのように朝までだらだらのんで、気づいたら次の日になっていた。

学位証をもらったときに、学位証ケース?をもらったんだけど、そこに自分の大学の名前が入っていて、そのとき初めて実感を持って、ここの大学に通っていたんだなぁと思った。大学は通っているだけでは、そこの大学の学生になれるようなものではなくて、出来損ないで、頭が悪くて、大学に何の貢献もしなかった私は決してここの大学の学生とは言えないと思っていたけど、学位証をもらったときだけは、○大生だったと、言えるような気がした。

明日から別の大学に通う。ほんとうは、ほんとうは、もともといた大学にそのまま上がりたかった。ほんとうは、あんな大学にもういたくなかった。ほんとうは、一週間前までいたあの街に帰りたい。こんな坂ばっかりでコンクリートばっかりの街になんていたくない。ほんとうは、あんな街せせこましくて人が優しくなくてだいっきらい。ほんとうは、結局文句ばっかりで、自分がどうしたいかなんて何にも考えてなくて、ただ漠然と自分の小さい頃の夢を考え直すこともないまま追いかけ続けていて、どうしたいかよく考えていないから少しずつ少しずつ高度は下がってきて、でもそれを真正面から受け止められないから文句ばかりで。

いい大学だった。大好きな大学だった。大学四年間で自分がやっていたことは、正直サークルだけみたいなもので、それを無駄だって言う人もたくさんいるけど、わたしは満足してるからそれでいい。院にあがれなかったのはサークルのせいじゃない。自分のせい。楽しかった。今まで知らなかったことも経験できなかったことも、たくさん経験できた。だから、それでいい。

 

夢を叶えるために一番大切なのはあきらめないこと。辞めないということがどれだけ大切なことか、大変なことか。それもまた人生だけど、わたしは絶対諦めない。辞めない。